
高圧気液平衡測定装置
High-Pressure Vapor-Liquid Equilibrium Apparatus
高圧気液平衡測定装置は、平衡温度・平衡圧力と、平衡状態にある気相・液相の組成を測定する装置です。株式会社AKICOは最大50MPa・最大150℃の範囲で、静置型・循環型・流通型・その他(露点沸点法・平行蒸留法)を測定条件と目的別に設計します。石油精製、香料、医薬品、CO2吸収液の研究に使われています。
- 50MPa設計圧力
- 150℃設計温度
- 4方式静置型・循環型・流通型ほか
概要
気液平衡とは、液体から気体への蒸発気化反応と、気体から液体への凝縮液化反応が互いに等しくつり合い、相平衡となる状態です。この状態はある種の溶媒と溶質によって、圧力・温度の変化によって変化し、高圧下では極めて煩雑です。測定では平衡温度・圧力のほか、平衡状態にある気相と液相の組成を解明します。活用事例として石油精製への有効利用が挙げられます。ガソリン・ナフサなどは蒸留抽出によって重油から精製されますが、有害成分を除去しつつ有用成分を残すなど、精製段階や目的成分によって抽出操作(圧力・温度)は異なります。高圧下における気液平衡状態の物性解明により、多様な抽出操作が可能となります。近年ではイオン液体を活用するCO2吸収液の研究が、温室効果ガスの削減手段として期待されています。大学等の機関と連携し、共同研究で得たデータを基に設計しています。
主な仕様
| 型式 | 静置型、循環型、流通型、その他(露点沸点法・平行蒸留法) |
|---|---|
| 設計圧力 | 最大50MPa |
| 設計温度 | 最大150℃ |
| 接ガス材質 | SUS304/SUS316、ハステロイ ほか |
| 伝熱方式 | 空気加熱、温水加熱、密着ヒータ |
| 対流装置 | 撹拌機、循環ポンプ |
| 試料注入 | 高圧注入器(手動式/電動式) |
| 適用法規 | 高圧ガス保安法 |
| 業界 | 用途 |
|---|---|
| 医薬品工業 | 酵素・ビタミンの精製・回収、動植物からの薬効成分抽出、医薬品原料の濃縮・精製・脱溶剤、脂質混合物の分離精製 |
| 食品工業 | 動植物油脂の抽出、食品の脱脂、脱カフェイン分離、香辛料抽出、植物油脂の抽出・脱色・脱水、アルコール飲料のソフト化 |
| 香料・化成品工業 | 天然香料抽出、合成香料分離、脱ニコチン、化粧品原料抽出 |
| 化学工業 | 炭化水素分解、共沸混合物分離、有機溶媒の水溶液脱水 |
納入・実装例
高圧気液平衡測定装置の実際の納入例です。いずれもお客様の実験条件に合わせた個別設計で製作しました。

静置型のフローシート
静置型の高圧気液平衡測定装置の基本フローです。平衡セル、循環ポンプ、送液ポンプ、圧力調整弁、微量弁、温水槽で構成します。測定条件と目的に合わせて、循環型・流通型・露点沸点法・平行蒸留法もご提案します。
AKICO 共通の対応範囲
以下は機種によらず共通の対応範囲です。上の「主な仕様」がこの装置固有の数値、こちらが当社としての対応範囲です。
| 対応流体 | 水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、ジメチルエーテル(DME)、窒素、アルゴン、水素、有機溶媒、スラリー、その他。可燃性ガス・毒性ガスにも対応(防爆設計) |
|---|---|
| 接液材質 | SUS304/SUS316、ハステロイ各種、Ni合金、チタン合金、インコネル、ジルコニア・先進セラミックスの組込み、その他合金 |
| 操作方式 | バッチ式・流通式(連続式)のいずれにも対応。装置形式はオートクレーブ式・カラム式・コイル式 |
| 撹拌方式 | マグネット式ノンシール撹拌(直結型・ベルト駆動型)、循環ポンプ、振盪、マグネチックスターラー。羽根はパドル・タービン・イカリ・リボン・ウズ巻カサ型ほか |
| 伝熱・熱源 | 胴密着ヒータ、電気炉、ブロックヒータ、防爆ヒータ、スチームジャケット、加熱コイル、流体加熱、空気加熱、温水加熱/電気・熱媒・蒸気・温水 |
| 適用法規 | 簡易容器、小型圧力容器、第一種圧力容器、第二種圧力容器、高圧ガス保安法、ボイラー。どの区分に該当するかの判断からご相談いただけます |
| 検査・立会 | 全装置に対する構造健全性の計算と耐圧容器の安全計算を実施。高圧ガス保安法のガス設備検査受験に対応。繰返し荷重・高温・腐食環境下での性能を検証したうえで納入します |
| カスタマイズ | 全機種で対応。標準品の改造、既存装置への追加、架台・制御盤・配管・据付まで一括対応可。掲載外の装置もオーダーメイドで製作します |
| 対応範囲 | 基本計画 → 打合せ → 見積 → 設計・製作 → 組立・調整運転 → 検査 → 納品・据付。すべて東京都大田区の自社拠点で行います |
よくある質問
流体・温度・圧力・容量が決まっていなくても相談できますか?
できます。AKICOは標準機の販売ではなく個別設計が前提のため、「何をどう試したいか」の段階からご相談を受けています。適用法規の区分確認も、仕様が固まる前の打ち合わせ段階で行います。
接液部の材質は選べますか?
選べます。SUS304/SUS316、ハステロイ各種、Ni合金、チタン合金、その他の合金に対応します。耐食性・コスト・重量のバランスからご提案します。
高圧ガス保安法や圧力容器の法規対応はしてもらえますか?
対応します。簡易容器、小型圧力容器、第一種圧力容器、第二種圧力容器、高圧ガス保安法、ボイラーの各区分に対応した設計・製作を行っています。どの区分に該当するかの判断からご相談ください。
購入前に実機で試験できますか?
できます。PoCサービスとして、AKICO工場の実機を有料でレンタルし、購入前のデモ試験や受託試験を行えます。CO2超臨界流体実験装置(500mL・40MPa・150℃)、オートクレーブ AC-300A(300mL・40MPa・400℃)、超臨界乳化装置 SFW-E40S(40MPa・450℃・毎時1〜3L)が利用できます。
納入までどれくらいかかりますか?
仕様と規模によります。お問い合わせ → お打ち合わせ → お見積り → ご発注 → 設計・製作 → 組立・調整運転 → 納品・据付、の流れで進めます。据付・現地試運転まで当社が担当します。
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流体・温度・圧力・容量が未確定の段階でもご相談いただけます。AKICO は標準機の販売ではなく個別設計が前提のため、「何をどう試したいか」の段階から承っています。
メールボタンを押すと、高圧気液平衡測定装置の設計範囲を書き添えた下書きが開きます。空欄は「未定」のままで構いません。
お電話でも承ります TEL 03-3735-8888(平日 9:00〜17:00) / info@akico.com